台湾の思い出②〜台湾の中元節〜

麻煩夫ブログの猫空茶屋の台湾中元節お供え 2022年台湾旅行

さて、9月10日の土曜日、日本では「中秋の名月」でしたね。

我が家では、兎のケーキを1個買って、子供らとみんなで仲良く食べました。

お風呂上がりに月を見たり、騒がしい子供たちも静かになるひと時。。。

そういえば、台湾でも「中元節」のお祝いをしたのを思い出しました。

今日は、台湾の中元節についてお伝えします。

台湾の中元節とは?

台湾の中元節ってなんですかね?

私もそもそもの由来を知らないので、調べてみました。

霊界の門が開き霊魂が下界をさまようとされるのが旧暦の7月の1カ月。その1カ月のちょうど中間の「中元節」には、霊魂が最も多くさまようとされ、一般家庭やお店などの軒先に様々なお供えをたくさん並べ、線香を焚いて霊魂を慰めるしきたりがあります。

JTBのHP「台湾の伝統祭事、夏の「中元節」秋の「中秋節」を知る」より抜粋https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/TW/2014/09/taiwan-holiday.html

日本のお盆みたいなものですかね。

日本のお盆は、御先祖がその期間戻ってくるので、野菜でお馬を作ったり、お供えをしたりして先祖の霊を慰めるものと理解していますが。


「霊魂が最も多くさまよう」とは、自分たちの仏壇に勝手に戻ってくる日本とは異なり、何だか沢山のお供えをして精一杯お祈りして、自分たちの仏壇を目指して来てもらう感じがしますね(コレ勝手な解釈)。

【2022.9.22追記】麻煩夫より追加解説

「https://www.shopback.com.tw/blog/things-you-should-know-about-notice-chungyuan-festival」より抜粋

ブログを見た麻煩夫から「中元節はもっと複雑よー」と指摘されました。

中元節のお祈りは4種類あって、猫空の茶屋で見たお祈り、実家でのお祈り、全く異なるようです。

  1. 神明
  2. 祖先←実家の仏壇はこちら
  3. 地基主
  4. 好兄弟←猫空の茶屋はこちら

また、引用したウェブでは、「フルーツのお供えはダメ」だそうで、主は失敗していましたー。

スーパーでパイナップル買って実家の仏壇のお供えしていたけど、ある日そっと撤去されていて、何で?だったのですが、どうもパイナップルの中国語発音が不吉だったり、腐るナマモノだからとか理由があってお供えには適さないから、だそうでした。

調べてくれた麻煩夫、謝謝です🙏

猫空の茶屋でみた「好兄弟」へのお祈り

これ写真は、台湾の猫空の茶屋の軒先、ちょうど中元節だったのでお供えがいっぱい。


日本と違って、「沢山のお供えをして精一杯お祈りしている」感がする台湾、伝わります?

もっとドン引きするぐらい、スーパーの陳列棚かというくらい、ずらっと食料飲料並べてるところもあります

麻煩夫に聞いてみると、これらはもちろん「先祖へのお供え」だそうなんですが、何でこんなに沢山お供えするのかっていうのは本人も謎らしいです。

出た出た、台湾人も分からない謎の風習

好兄弟の霊には「歯磨きと顔洗いしてもらう」

謎なのは、スーパーのちんれ…失礼、お供えの前に水の張ったお盆が置いてあること。

麻煩夫に聞いて見ると、これは好兄弟(良い兄弟、無縁仏みたいなもの)へのお祈りだそうで、祖先の霊に「歯磨きと顔洗い」をしてもらうためだそう。

(私はてっきり、お祈りする前に歯磨きと顔洗いするのかと思っていた。フランス料理のフィンガーボール的な、ね。)

「食べる前と食べる後、いつ歯磨きするの?」と聞いてみると、麻煩夫は知らないそうです。

うーん、食べる前に綺麗になってもらってからなのか、食べた後綺麗になって帰ってもらう為なのか、個人的には気になるところです。

そもそも昔の人は歯磨きするの?

もちろん家でも「祖先の霊にお祈り」

麻煩夫ブログの中元節

一般家庭でも仏壇の前にたっくさんの食料飲料を並べて、お供えとお祈りします。

ちなみに、これらの台湾料理は全て義父の手作り!何て器用なんでしょう。

中元節のお祈りの流れ

食料飲料を並べたら、家族みんなで線香持ってお祈りです。

みんなブツブツとお祈りの言葉を一生懸命呟いています。

心の中でお祈りするのでなく、言葉にしないと伝わらない主義、それが、台湾

線香は額まで持っていって、それはそれは真剣な顔でちゃんとお祈りしないといけません。

お祈りが終わったら線香を立てて、また手を合わせて、お辞儀。

小さい子供たちも、大人を真似してちゃんとお祈りできました。

お供えはお祈りが終わったら「即食べる」

台湾のお供えは、お祈りが終わったら即食べます。

勝手な思い込みかもしれませんが、日本のお盆のお供えは、お祈り終わってもお盆が終わるまでは何となく置いているような…。

仏壇の前が寂しくなるのは避けたい、それが日本だと思いましたが。

ランチとして家族全員で平らげてしまいました。

手作りの台湾料理、美味しかった!特にトマト卵が美味しかった。

子供らはお祈りが終わったら、早速お菓子の箱に飛びついていました。

神様に怒られるよー。

意外にも台湾クラッカー(緑色の箱)は素朴で美味しくて、台湾にいる間、台湾料理に飽きたらクラッカーばっかり食べていました


子供らも、「なんか静かだな」と思ったら義父の部屋でクラッカーを与えられていたり…😠

さいごに

日本と違って、ずっとずっと派手な台湾の「中元」!

「中元」と聞いたら形骸化して親戚に形だけのギフトを送るのを想像しますが、

親戚集まってワイワイガヤガヤ、日本の「お盆」みたいなものでしたね。

お祝いの季節に台湾に帰省するのは、とても楽しかったです。

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